Japan Butterfly Conservation Society Web photoexhibition
15ht Dec. 2021 to 14th Feb. 2022

Japan Butterfly Conservation Society
Web PhotoExhibition 2021

  15th Dec. 2021 ~ 14th Feb. 2022 
  
 
 
シ ル ビ ア シ ジ ミ の 幻 光
佐 々 木 幹 夫
 
 
撮 影 場 所:岡 山 県
撮 影 月:5 月
 

チョウの表翅は光線の角度により構造色(幻光)を生じることがある。特にミドリシジミ類の♂は煌びやかな金属光沢を示し、撮影者を魅了する。しかし、シルビアシジミ♀やクロツバメシジミなど、表翅が漆黒のシジミチョウにも幻光が生じることは、あまり知られていない。
これらの幻光は、赤銅色ないしはくすんだ緑色、かつ極めて渋い色調なので、うっかりすると見逃してしまう。上記黒系シジミチョウでは青鱗粉の拡がりに興味を示すカメラマンも多いのだが、渋めの幻光を楽しむには青鱗粉の存在は却ってノイズとなって、好ましくない。この手の幻光を楽しむのにも奥義があり、撮影者を悩ます。
 
 

シルビアシジミ  
シジミチョウ科
環境省レッドリスト-絶滅危惧IB類
関東地方~九州にかけて分布し、河川堤防や河川敷、農地、採草地などの丈の低い草原に生息する。成虫は、春~秋にかけて、年4~5回発生する。幼虫の餌(食草)は、マメ科のミヤコグサのほか、シロツメクサも利用される。全国的に大きく減少しているが、シロツメクサを食草として利用している地域では、個体数が多くなっている。

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